トレーディングポスト オリジナルT1906レビュー|約2か月着用で感じた履き心地

冠婚葬祭にも使えるストレートチップを探している方にとって、「デザイン」「価格」「品質」の3つをバランスよく満たす革靴は意外と少ないものです。
今回は、私が約2か月間着用したトレーディングポスト オリジナル T1906をレビューします。現在は公式オンラインショップに掲載がなく、廃盤の可能性があるモデルですが、購入理由から特徴、着用感、今後の展望まで詳しくお伝えします。


購入理由

私がT1906を購入した最大の理由は、冠婚葬祭にも対応できる汎用性の高いストレートチップを探していたからです。条件は以下の通りでした。

  • 価格は3万円前後
  • 少し丸みを帯びたクラシック寄りのデザイン
  • レザーソールかつ半カラス仕上げなど高級感ある仕様
  • 黒の内羽根式でフォーマルにも対応可能

店頭で試着してみると、革の柔らかさや足入れの良さが印象的で、加えてセール価格で3万円弱だったことも後押しとなり購入を決めました。ちなみにこのモデルはインド製で、日本人向けに設計されたラストを採用しています。


モデルの特徴解説

トレーディングポストは、日本国内で長年にわたり高品質な革靴を取り扱ってきた老舗セレクトショップです。そのオリジナルラインは海外生産モデルも含まれますが、設計段階から日本人の足型を意識して作られています。

T1906は、同ブランドの中でもフォーマルを意識した内羽根ストレートチップ。主な特徴は以下の通りです。

  • ラスト(木型):やや丸みを帯びたラウンドトゥで、硬すぎない印象。甲高・幅広傾向の日本人にもフィットしやすい。
  • アッパー素材:上質な国産カーフに匹敵するきめ細やかなカーフレザー。柔らかく足馴染みが良い。
  • ソール:レザーソール仕様で半カラス仕上げ。上品さと実用性を両立。
  • 製法:グッドイヤーウェルト製法。長く履け、修理も可能。
  • 生産国:インド製。コストを抑えつつ仕様は充実。

現在は公式オンラインショップに掲載がなく、現行ラインナップから外れている可能性があります。


使用方法・着用感

購入したものの、仕事着が比較的カジュアル寄りのため、なかなか履く機会がなく月日が流れました。ただ、いつまでも靴箱にしまっておくのも忍びないため、最近(半ば無理やり)履き下ろすことにしました(出番は週1〜2回ほどですが・・・)。今は履くたびにその快適さを実感します。

  • 革の柔らかさ:購入直後から足当たりが優しく、靴擦れや痛みがほとんどない。
  • ソールの返り:グッドイヤー製法ながら返りが早く、長時間歩いても疲れにくい。
  • フィット感:甲部分がしっかりホールドされ、つま先には適度な余裕あり。

一点残念なのは、つま先キャップ部分に比較的早い段階でシワが入ってしまったこと。歩き方が悪かったかなぁ~っと後悔。まぁあまり気にせず付き合っていこうと思っています。


メンテナンスとエイジング

購入後は毎回シューツリーを入れ、ブラッシングと乾拭きを欠かさず行っています。
このおかげで革の光沢は保たれ、シワの深まりも最小限に抑えられています。
黒のカーフは色変化こそ少ないですが、履き込むほどにツヤと奥行きが増すのが魅力です。


今後の予定

過去に紹介した日本製のトレーディングポストオリジナルとの比較記事なんかを作成予定です。
ラストや革質、仕上げの違いを明確にして、同価格帯で迷っている方の参考になる内容にしたいと思います。


まとめ

T1906は、3万円前後で手に入るフォーマル対応ストレートチップとして非常にコストパフォーマンスの高い一足でした。

  • 冠婚葬祭からビジネスまで対応可能
  • 柔らかな履き心地と早いソールの返り
  • 半カラス仕上げや上質なカーフなど贅沢な仕様

ただし、現在は廃盤の可能性が高く、新品での入手は難しくなりつつあります。気になる方は在庫を持つ店舗や中古市場を探してみるのも一つの方法です。
2か月の使用で既に愛着が湧いており、今後のエイジングが楽しみな一足です。

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